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LED電球の選び方

 

「省エネ」「長寿命」が特徴のLED電球。エコや節電のため、白熱電球から切り替える動きが広まってきています。電力消費量の多い白熱電球は、政府の方針により2012年までに製造、販売が中止されることになっていますので、今後はLED化が急速に進むと考えられます。LED電球は、基本的にはそのまま白熱電球と交換することができますが、白熱電球とは異なる特性を持っていますので、設置場所や目的にあった製品を選ぶことが大切です。

LED電球のメリット

省エネ・長寿命
LED電球の消費電力は白熱電球の5分の1から10分1以下、寿命は40倍もあり、CO2排出量、電気代が大幅にカットできます。また、電球の取り替えも少なくて済みます。
スイッチを点けてから短時間で点灯、耐久性も高い
LED電球は、スイッチを点けてから明るくなるまでの時間が短いのが特長です。また、点滅に対する耐久性も高いので、頻繁にオン・オフを繰り返す場所への設置が向いています。
落としても割れにくい
白熱電球や蛍光灯は割れるとガラスが飛散しますが、LED電球は樹脂製のカバーがついているので、落としても割れにくく、安全性が高いといえます。
環境に有害な水銀は不使用
電球型蛍光ランプには環境に有害な水銀が含まれていますが、LED電球には含まれておらず、環境に優しいといえます。

LED電球のデメリット

電球の真下だけを照らし、光が広がらない
LED電球は直下だけを照らす構造になっていて、光が届く範囲が限られるという特性があります。そのため、部屋全体を明るくしたいなど、広範囲の照明としては向いていません。白熱電球と取り替えた場合、同じワット数でも暗く感じることがありますので、注意が必要です。ただし、最近は周囲も明るくする全方向型のLED電球も発売されていますので、広範囲を明るくしたい場合は、このようなタイプを選ぶといいでしょう。
白熱電球に比べると、重い
白熱電球の内部にはフィラメントが入っているだけで非常に軽いですが、LED電球は熱を逃すための工夫がなされているため、重みがあります。照明器具によっては、その重みに耐えられない場合がありますので、注意しましょう。

LED電球が向いている場所

LED電球のメリット・デメリットを踏まえると、設置場所として適しているのは、以下の通りです。
・スイッチのオン、オフが多い「トイレ」「浴室」
・長時間点灯する「リビングルーム」「ダイニングルーム」
・電球交換が難しい「高い場所」「吹き抜け」

LED電球の選び方

「ルーメン」をチェック
これまで電球の明るさというと「ワット」で表されていましたが、LED電球については、2010年に日本電球工業会がガイドラインを制定し、光源が全ての方向に放射する光の量を示す「ルーメン(lm)」で表示されることになりました。白熱電球、電球型蛍光灯と取り替える際は、対応表(http://www.jelma.or.jp/07kankyou/pdf/02ZenkousokuLED.pdf)を参考に選びましょう。
「口金のサイズ」をチェック
白熱電球の口金のサイズには、一般的な「E26」と小さめの「E17」の2種類があります。LED電球の口金は、白熱電球などと同じサイズで作られていますので、口金のサイズが合っていれば、基本的にはそのまま交換することができます。ただし、LED電球には口金のまわりの部分が白熱電球とは違いくびれていない形のものがあり、照明器具にそのまま取り付けられないことがあるので、その場合は白熱電球に近い形のものを選ぶようにしましょう。
調光器対応器具には、調光器対応LED電球を
明るさが調整できる調光機能がついた器具には、調光器対応のLED電球を選びましょう。調光可能な器具に、調光器非対応のLED電球をつけると、寿命が短くなったり、破損、発煙の原因になります。
「光の色味」をチェック
LED電球は、蛍光灯などと同じように、青白い色の「昼光色」、 自然な色合いの「昼白色」、あたかみのある色合いの「電球色」があります。設置場所に合わせて適した色味を選びましょう。
「価格」をチェック
発売当時のLED電球は1個1万円程度と高値でしたが、現在では2,000〜5,000円程度と低価格化が進んでいます。とはいえ白熱電球に比べると高いですが、消費電力が少ないのと長期間取り替えが必要なくなるので、トータルコストは抑えられるといわれています。

(以上:ゆきこ)