帽子の選び方

「ハット」「キャップ」「キャスケット」「ハンティング」…。帽子とひとくちに言ってもさまざまなタイプがありますが、最近はそのさまざまな帽子を、ファッションやシチュエーションに合わせて上手に取り入れる人が増えています。また、年々紫外線の量が増加するなか、お肌の老化や皮膚がんの発生を心配し、紫外線対策として帽子を積極的に取り入れる人も多くなってきました。このように帽子を楽しむ人が増えるのにしたがって、帽子の種類やデザインはかなり豊富になってきています。その分、選び方は少し難しいですが、以下のポイントを押さえて上手に選んで帽子を楽しんでみてください。

基本的な帽子の選び方

似合う帽子は、その人の顔や体の大きさによって異なります。小柄な人や華奢な人には小ぶりの帽子、背が高い人やふくよかな人には大きめの帽子が、また、顔が小さめの人にはつばが小さい帽子、顔が大きめの人にはつばが大きい帽子が似合うといわれています。ただし、帽子はつばを上げたり斜めにかぶったり深くかぶったりするだけでも印象が変わりますので、必ず試着して似合うかどうか確認するようにしましょう。ちなみに、試着するときは、軽く頭に乗せるだけでなく、深くかぶって帽子のかぶり心地までチェックするようにしましょう。帽子は長時間かぶることも多いので、見た目はもちろんですが、かぶり心地も重要です。

顔の形と帽子のデザイン

自分に似合う帽子を見つけるならば、顔の形と帽子のデザインのバランスも重要です。顔の形によって似合うデザインは異なり、例えば、丸顔の人はつばが丸いタイプ、四角い顔の人はつばが角張ったタイプ、面長の人はつばが平らになっているタイプが最もバランスがいいといわれています。もちろんかぶり方などによって雰囲気は変わってきますので、気になる帽子があったらどんどん試着をして、最もしっくりくるものを選ぶといいでしょう。

帽子のサイズ

自分にピッタリの帽子を見つけるためには、サイズ選びも重要です。帽子のサイズは、実際に帽子をかぶって、こめかみと帽子の間に指1～2本が入るぐらいがベストです。ただし、デザインや素材、かぶり方などによって最適なサイズは異なりますので、最終的には自分がかぶっていて最も心地よいものを選ぶといいでしょう。もちろん帽子にもサイズ表示があります。サイズ表示はひとつの目安になりますが、メーカーや種類によって設定が多少異なりますので、選ぶときには注意をしてください。

紫外線対策には機能的な帽子を

最近は、紫外線対策を重点に置いた帽子が増えて、つばの長いタイプやフラップ（首筋の日よけ）がついたタイプ、UVカット効果が高い素材を使ったタイプなどさまざまな帽子が登場しています。さらに、汗対策、暑さ対策として、吸汗性、速乾性、冷却効果が高いタイプなども増えてきていますので、しっかりと紫外線対策や暑さ対策をしたい方は、このような機能的な帽子を選ぶといいでしょう。

帽子のお手入れ

基本的には、ゴミやホコリがついたら、ブラシや布などで拭きとるだけで十分です。汚れがひどい場合は、品質表示を確認して手洗いできるものは手洗いし、手洗いできない場合は硬く絞ったタオルで汗や汚れをふき取ります。手あかや皮脂などの汚れは、食パンや消しゴムでこすると取ることもできます。 自宅で洗えない場合や型崩れが気になる場合は、クリーニングに出すといいでしょう。帽子のクリーニングは、一般のクリーニング店や帽子の専門店で受け付けてくれます。また、収納するときは、お手入れをしたあと形を整えて専用のケースや袋に入れるか、ビニール袋などで包んでしまうようにします。ウールの帽子を長期収納する場合は、防虫剤を入れて虫の被害を防ぐようにしておくといいでしょう。

（以上：ゆきこ）