ソファを選ぶには

ソファを選ぶには、実際に座ってみて座り心地を確認しましょう。座り心地とは非常に難しい感覚で、それぞれの人によって違います。
また、ソファでどのくらいの時間をどんな姿勢で過ごすかという事も大事な点です。寝転がったり、床に座って寄りかかったり、足を上げて座ったり、できるだけ具体的な使い方を想像してみて、選びましょう。

サイズ

部屋の広さ、どんな向きでどこに設置するか、また常に使用する人数を想定して、だいたいのサイズを決めましょう。

規格サイズでは、1人掛け=W80cm～90cm、2人掛け=W150cm～160cm、3人掛け=W180cm～220cmが一般的です。
また、同じシリーズで「オットマン」や「スツール」と言われる、背のない座だけのタイプがある場合もあります。
日常では足置きとして使用できますが、来客用のソファとしても活躍するアイテムですので、広さに余裕がある場合には便利でしょう。

奥行きは様々ですので、テレビやセンターテーブル等との距離等にも注意しましょう。
後々の模様替え等も想定して、ある程度の組み替えができるものや、寸法に多少余裕のあるものを選ぶと、可能性は広がります。

素材

主な素材には、布、皮革、ビニールレザーがあります。

布製は、素肌の部分に対しても肌触りが良く、寒い季節でもひんやりとすることが少ないですが、水分がしみ込みやすく、シミに気をつける必要があります。様々な色・柄があります。

皮革製は、質感を残しながら着色を施したものが多く、使い込むうちにだんだんとなじみ、ツヤや質感が変化していきます。

ビニールレザー製は、布や皮革よりもメンテナンス性に優れたものが多く、色・柄も多数あります。一見、皮革のようなものや布のようなもの、近年は様々なタイプのものが使用されています。防汚や抗菌、耐薬品、高伸縮等、機能性に優れたタイプのものもあります。種類によりますが、長年使用するうちに割れが発生する場合があります。

多くのメーカーが対応している場合が多いですが、長年使用するつもりであれば、汚れやへたりが気になったり雰囲気を変えたくなった時に、張り地の張り替えが出来るかどうかの確認を事前にしておくと安心です。また、その場合に内部のウレタン等も交換できることもありますので、そうするとより長く使えます。

フクラ等、多くのソファメーカーでは、カバータイプの取扱いがある場合も多く、お手入れが楽で、後々カバーのみを交換することも可能になっています。

形

大きく分けて、アームがあるものと、ないものがあります。寝転がって使用する場合等はアームがあったほうが便利でしょう。脚の部分についても、床面との間が空いているもの、あまり空いていないものがあります。床面の素材と、掃除の方法によって選ぶと良いです。
また、アームがなく背と座面が低いほうが部屋が広く見え、逆は存在感が出ます。

座面

実際に座って、座面の高さと奥行きを確認しましょう。店頭では靴をはいている場合が多いですが、ほとんどの場合は実際には靴を脱いで使用しますので、その分も考慮しましょう。輸入商品は座面が高め・奥行きが深い場合があります。

座面の内部を構成するスプリングやベルト、ウレタンは様々なグレードがあります。安価なウレタンのみだと耐久性が低く、「へたり」が生じる可能性があります。予算によりますが、座り心地、座の堅さ・柔らかさ、耐久性を考えながら選びましょう。内部が見えず構造が分からない場合には、店頭やメーカーに問い合わせれば分かります。

腰痛がある方や、お年寄り等で立ち上がりが弱い方がいる場合には、考慮が必要です。座が柔らかく、奥行きが深く、背に向かって傾きがあるような場合、腰痛の方には良くなかったり、お年寄りが立ち上がりにくくなったりします。とはいえ、その方だけに合わせてソファを決めるのも難しい場合もあります。
そんな場合には、その方が座り心地が良く、立ち上がりやすいアームチェアを、ソファと同じ張り地で用意すると、座り心地も見た目も損なわず、セットのように使用する事ができるので良いでしょう。

ソファベッド

夜はベッド、昼はソファとして使えるソファベッドにも品質の良いものがあり、ソファとベッドの両方は置くスペースがないワンルームなどで、両方使いたい場合におすすめです。
マットのみのベッドに大きいクッションをいくつか乗せると奥行きのあるソファとして使用することもできます。

（以上：やすこ）

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