食器棚の選び方

最近の傾向

毎日の暮らしに欠かせない食器棚。住まいのデザインやライフスタイルの変化によって、スタイリッシュなデザインのものや電化製品も収納できる高機能なタイプなど多種多彩な食器棚が登場しています。なかでも最近は、キッチンの雰囲気にあわせて色や素材を選べたり、家族の人数の変化にあわせて棚板を自由に動かせたりするタイプの食器棚が人気を集めています。

食器棚の選び方

食器棚は長く使い続けるものだけに、使い勝手がよく耐久性の高いものを選ぶことが大切です。キッチンは動きのある空間ですので、色やデザインだけでなく、サイズや機能性、キッチン内での動線もしっかり考慮して選ぶようにしましょう。

食器棚選びのポイント

■収納力と大きさをチェックしよう

まず、収納する食器や電化製品の数やサイズから、どのくらいの収納力と大きさの食器棚が必要なのかを確認しましょう。次に、食器棚を設置する場所についても、高さ、幅、奥行きをしっかり確認しておきましょう。食器棚の高さは、天井についてしまうくらい高いと収納力が高まる反面、圧迫感が出てしまいます。大きさや高さについては、実際に食器棚を置いた時をイメージしながら考えるといいでしょう。食器の数が年々増えるようなら、棚板の数や高さで収納量が調節できるタイプがおすすめです。

■電化製品が収納できるタイプが人気

最近人気を集めているのが、電子レンジや炊飯器など電化製品も収納できる食器棚です。電化製品を置くスペースだけスライド式になっていたり、耐熱・耐水加工などが施されていたりするなど機能性が高いのが特徴です。コンパクトに収納できて見た目にもすっきりしますので、収納スペースに限りのあるキッチンにもおすすめです。

■「引き戸」か「開き戸」か「引き出し」か

食器棚の機能性とデザインに大きく関わるのが、戸の種類です。「引き戸」タイプは、開閉がしやすくスペースを有効利用できるうえ、地震に対しても強いという特徴があります。一方「開き戸」タイプは、前面に大きく開くことができるため大きな食器の収納に便利ですが、その分、開閉のためのある程度のスペースが必要になります。また、地震のときに扉が開いて食器が飛び出す怖れがありますので、扉が開かないようにフックをつけるなど地震対策が必要です。最近増えている「引き出し」タイプは、収納力が高く奥の食器が取り出しやすいため非常に便利ですが、こちらも開閉のためのある程度のスペースが必要になります。

■色、トーン、素材を統一しよう

食器棚の色は白色やクリーム色などが根強い人気がありますが、最近は淡いパステルカラーや濃い茶色なども人気を集めています。基本的に明るい色の方が開放感にあふれ空間を広く見せることができ、濃い色の方が落ち着いたキッチンを演出することができます。収納する食器が増えて複数の食器棚を組み合わせる場合は、色やトーン、素材をあわせるとすっきり見せることができるでしょう。

■強度や造りもチェックしよう

食器棚は毎日のように開け閉めするものですから、強度や造りも大切です。戸や引き出しの開閉はスムーズか、がたつきはないか、接合部はしっかりしているかなどもよく確認しましょう。また、食器を収納するとかなりの重みが出てきます。棚板が弱いと、そりやゆがみが出てしまうこともありますので、棚板の強度も確認するようにしましょう。

食器棚のリサイクル・リフォーム

食器棚を捨てる時は粗大ゴミとして有料で収集される事がほとんどですが、少し手を加えて使える状態なら、リサイクルショップや地域のリサイクルセンターなどで引き取ってもらうといいでしょう。長く使い続けたいならば、家具のリフォームなどに出して修理・再生してもらうといいでしょう。

（以上：ゆきこ）