湯沸しポットの選び方

湯わかしポットは、大きく分けて、加熱・保温機能付きの「電気ポット」と必要な分だけすぐに沸かせる「電気ケトル」の2種類があります。最近は、保温やタイマー、省エネ・節電といった機能が充実したタイプが数多く登場して注目を集めています。湯わかしポットは意外に電力を使いますので、エコに使うなら省エネ・節電機能が充実したタイプがおすすめです。

電気ポットの選び方

電気ポットは、ボタンを押して給水する、いわゆる従来型の湯わかしポットです。保温も兼ねているため、省エネ・節電機能に優れたタイプが続々と登場しています。

■「容量」をチェック
2.0L～5.0Lぐらいの比較的大容量のものが中心なので、使用人数やお湯を沸かす量が多い場合に向いています。

■「保温温度」をチェック
70℃～98℃ぐらいまで設定できるタイプが増えています。紅茶は98℃、日本茶は80～85℃など適した温度がありますので、使用目的に合わせて設定するといいでしょう。

■「タイマー機能」をチェック
設定した時間に設定した温度で沸かせる機能、沸くまであと何分か表示する機能などがあります。お湯が沸いたらブザーで知らせるタイプもあり、効率的に使用したいという人はタイマー機能つきを選ぶと便利です。

■「省エネ・節電機能」をチェック
消費電力を抑えて短時間で加熱できるのはもちろん「数時間使わなかったら自動OFF」「部屋が暗くなったら自動OFF」「明るくなったら自動ON」「使用頻度の多い時間帯だけ自動ON」など、ライフスタイルに合わせて自動的にON、OFFできる機能を備えたタイプが増えています。

■「VE構造」とは？
タイガー魔法瓶と象印マホービンの電気ポットには、「VE構造」の電気ポットがあります。VEはVacuum Electricの略で、真空保温と電気保温を融合させた保温形式のことです。コンセントを抜いても数時間一定程度の温度をキープできるので、省エネ度が高いタイプといえます。

■「お茶を美味しくする電気ポット」も
お茶を美味しく飲みたいという人のために、お茶を美味しくするお湯が作れるタイプ登場しています。主にお茶を作るためにお湯を沸かすという方は、このようなタイプも検討するといいでしょう。

■蒸気が気になる人は「蒸気カット」タイプを
蒸気が気になるという人のために、ポット内に蒸気を溜める蒸気カットタイプの電気ポットが登場しています。蒸気をカットすることによって、蒸気孔から出る高温の蒸気に触れる危険や結露の心配がなくなり、置き場所をより自由に選ぶことができます。

電気ケトルの選び方

電気ケトルは、ティファールに代表される電気式のやかんです。構造や機能がシンプルなぶん比較的安価で、少量でも手軽にお湯を沸かせることから人気を集めています。

■「容量」をチェック
0.6L～2.0Lぐらいの比較的小容量のものが中心ですので、ひとり暮らしなど使用人数やお湯を沸かす量が少ない場合に向いています。

■「機能性」をチェック
お湯が沸いたら自動でスイッチが切れる「自動電源オフ機能」、お水を入れずにスイッチを押しても自動的に通電が止まる「空だき防止機能」、お湯が沸いたら音で知らせる「お知らせ機能」、転倒してもお湯がこぼれにくい「転倒湯もれ防止機能」などがあります。使用環境に合わせて選ぶといいでしょう。

「電気ポット」か「電気ケトル」か

比較的頻繁に多量のお湯を沸かして使うという人には、電気ポットがおすすめです。保温に少なからず電力を使いますが、省エネ・節電機能が充実したタイプを選べば、消費電力をかなり抑えることができます。使用頻度も沸かす量もそれほど多くないという人には、電気ケトルがおすすめです。手軽で使い勝手もいいので、特にひとり暮らしの人にはピッタリです。

（以上：ゆきこ・えりこ）